このアートは、森で出会った一本の“マザーツリー”と
つながった時に現れたヴィジョン──
それは、生命を抱きしめる観音様の姿でした。
幹の奥にそっと浮かび上がった観音の光。
それは、人間の痛みも、再生も、
そして魂の願いもすべてを包むまなざしでした。
この作品には、ヒトのがん細胞の模様が使われています。
一見「壊れゆくもの」とされるその細胞も、
いのちの記憶を内包する神聖な宇宙。
すべてがひとつに繋がり、祈りとして可視化された
この作品は、“壊す”ではなく“癒しと統合”の意識へと、
私たちを導いてくれます。